待ち合わせの渋谷に向かって急いでいた。
副都心線の渋谷駅の改札を出て、Bar Cacoiに向かう。
朝の雨が上がり地下鉄の出口からはくっきりした青空が見えた。
一仕事終えて気分良く雑踏を歩いていた時に。
この曲が掛かってしまった。
ライブラリに入っていることすら忘れていた。
25年前のあの日にいきなり持っていかれる。
ここはどこだ？僕はなぜここにいるのか？
すべてが真っ白になり、チカチカと白い壁紙が溶けてゆっくりと景色が戻ってくる。
あの頃から何も変わっていない。
渋谷の雑踏も僕の弱さも。
生身の心がヒリヒリと痛む感じも。
あの頃のままだ。
一度立ち止まり深呼吸をして、もう一度歩き始める。
BOSE Quiet Comfort越しにこの曲が流れ続けている。
25年。とても長くて、とても短い。
PV Producee by 高城剛。
むかつくけどカッコいいじゃないか。25年ぶりに見ても。
